認知症患者に効果的な回想法について

介護では、要介護者の安全の確保だけでなく、心の安定を保つことも重要な課題です。認知症患者などは、感情の起伏が激しく、些細なことで怒ったり、落ち込んだりしてしまいます。短気で怒りっぽく感じる人も、実際は感情が抑制できず、過去の記憶と現在の状況が混在してしまい、自分がどういう状況なのかが理解できない場合もあるようです。また、不安や苛立ちから攻撃的な言動を取る人も少なくなく、介護する側は心身の疲労が大きいこともあるでしょう。しかし、認知症の方へは、ポイントを押さえて適切な介護を行わないと、さらに症状が進行することがあります。ですから、認知症患者の心を平穏に保つとともに、症状の進行を遅らせる効果があることを試してみることをおすすめします。

回想法は、認知症の進行を遅らせたり、予防になると言われています。認知症患者に過去の体験を思い出させることで、穏やかな心理状態を作り出すことを目的とした療法です。コミュニケーションが主体になりますが、本人に関係がある写真や映像などを見せる方法もあり、過去の記憶を追体験させて脳に刺激をもたらします。認知症は、脳の活性化によって症状を遅らせることができるそうなので、試してみる勝ちはありそうですよ。

ただし、回想法を行う場合は、患者の過去について詳しく知る必要があるため、近親者の協力が必須かもしれません。また、効果は人によって違いがある他、介護する側と患者との相性もあるので、その点は注意しなければなりません。こちらのサイト大切な記憶が力になる「回想法」を知るには、回想法の実践方法や取り入れ方が紹介されているので、併せて読んでみてはいかがでしょう。